救い主イエス・キリスト

イエス・キリストは紀元30年頃に、イスラエルの国で十字架にかかって死なれました。普通、十字架で処刑された人を信じる人はいません。しかし十字架の直後から今に至るまで、非常に多くの人たちがイエス・キリストを信じてきました。どうしてでしょうか。

それはイエス・キリストがただの人間ではなく、神が人となられたお方であり、人間を死後の地獄から救ってくださる救い主であるからです。そして、それには明確な証拠があります。

証拠① 生まれる前からの預言

聖書は旧約聖書と新約聖書に分けることができます。旧約聖書はイエス・キリストが生まれる前に書かれました。一番古い箇所で、キリストが生まれる1500 年ほど前に書かれました。その旧約聖書の中に、救い主がどの家系から生まれるのか、どの町で生まれるのか、どのように生きて、死なれるのかなど、350 個ほどの預言があります。

これらの預言によって本当の救い主を特定することができます。例えば、まだ一度も会ったことのない人とどこかで待ち合わせをする場合、その人についての情報をあらかじめ得ておく必要があります。性別や年齢、身長や服装など、情報が多ければ多いほど相手を特定することができ、人まちがいをすることがなくなります。同じように神様は、人間が救い主を間違えないように、救い主について350個もの情報をあらかじめ与えてくださいました。それが聖書の預言です。そしてそれらの預言は全て、イエス・キリストの上に成就しました。 

この預言の成就から、聖書が神様によって書かれた「神のことば」であることと、聖書が預言してきたイエス・キリストこそ「本当の救い主」であることが分かります。

わたしが神である。ほかにはいない。わたしのような神はいない。わたしは後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、「わたしの計画は成就し、わたしの望むことをすべて成し遂げる」と言う。(聖書 イザヤ書46章9、10節)

証拠② 死後3日目の復活

イエス・キリストは十字架で死なれた後、3日目の日曜日に復活されました。キリストの復活は、私たちクリスチャンが持っているキリスト信仰の土台です。もしキリストの復活が事実ではなく、キリストが死で終わりのお方なら、キリストは本当の救い主ではなく、キリストを信じても何の意味もありません。そして誰もキリストを信じることができなくなり、世界中からクリスチャンがいなくなってしまいます。しかしキリストは、事実復活されました。

まず、神のことばである聖書が、キリストの復活を繰り返し語っています。次に、キリストの復活には多くの目撃者がいました。ですから十字架の死と復活の直後からキリストを信じる者が起こされ、その数が急速に増えていきました。その当時、キリストを信じる人は村八分にされ、迫害され、殺されることもありました。しかし彼らは、どんなに迫害を受けても信じる価値があるとして、イエス・キリストを信じたのです。キリストの復活は歴史的事実であり、キリストは復活されることによって、ご自身が「真の神」であり「救い主」であることを証明されました。

もしキリストがよみがえらなかったとしたら、あなたがたの信仰は空しく、あなたがたは今もなお自分の罪の中にいます。……しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。(聖書 コリント人への手紙第一15章17、20節) 

キリストが与えてくださる救い

人間は皆、神様によって造られ生かされています。そして神様は正しいお方ですから、人間が犯すどんな罪も見過ごしにはされず、罪に対して正しい裁きを行われます。その裁きの場所は死後の地獄です。そこには一切の希望がなく、永遠に火で焼かれ続けなければなりません。しかし神様はその大きな愛のゆえに、ひとり子をこの世に遣わしてくださいました。そのお方がイエス・キリストです。神様は最愛の御子イエス・キリストに私たちの罪を背負わせ、キリストを十字架でお裁きになりました。キリストが死なれたのは、私やあなたの罪のためでした。十字架で死なれたキリストは、3日目に肉体を持って復活され、多くの人々に姿を現され、天に昇られ、今も天で生きておられます。

あなたがイエス・キリストを信じるなら、神様はあなたを救ってくださいます。すなわち、罪の赦しと永遠のいのちを与えて天国に入れてくださいます。しかしあなたがキリストを信じないなら、死後に地獄に投げ込まれて永遠の裁きを受けなければなりません。どうかイエス・キリストを信じて、確かな救いを得る方となってください。


御子(イエス・キリスト)を信じる者は永遠のいのちを持っているが 、御子に聞き従わない者はいのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。(聖書 ヨハネの福音書3章36節)